みなさまこんにちは!

エブリデイゴールドラッシュ  時計担当の宮澤です。

 

 

唐突ですが2019年7月に人類が月に初めて到達してから50周年を迎えました。
宇宙に関心がある方やお仕事で携わっている方はこの話題で随分盛り上がったかと思います。
そんな中でもこの人類史上の大きな出来事を大大的に祝福している時計ブランドがあります。

それはスイス時計界の老舗ブランド オメガです。

 

オメガはこれまで月面到達をはじめとした宇宙での事業に深い関心を持っています。

また同社の時計の主要モデルの一つであるスピードマスターの中にムーンウォッチと呼ばれているモデルが存在します。

 

オメガ公式より スピードマスター ムーンウォッチ

 

オメガと宇宙にはどんなかかわりがあるのか?

本日はこちらのテーマについて簡単ではありますがお話していきます。

目次

◎アメリカ航空宇宙局公認時計

◎アポロ計画とスピードマスター

◎まとめ

 

 

・アメリカ航空宇宙局公認の時計

 

 

 

1960年、当時アメリカ合衆国とソ連(現ロシア連邦)の2大国間で宇宙開発競争が行われていました。
当時の合衆国大統領ジョン・F・ケネディは「1960年中に人類を月に到達させる」と発表しました。アポロ計画です。
当時は宇宙空間に出るのが精いっぱいの時代。
月に行くとなれば誰もが想像できない未知の世界でした。
そんな場所へ行くためには当時持てる技術と知識を結集しなければなりませんでした。

そこで当時用意できる最大限の準備をアメリカ航空宇宙局、通称NASAは揃える必要がありました。
それは時を正確に刻む腕時計も含めて。

NASAは当時名高いブランド数社に要件に見合う腕時計を3点購入する旨記述した書類を送りました。
これに対しオメガUSAロレックスUSA(※1)、ロンジンUSAハミルトンの4社が応えてNASAにサンプルの時計を送りました。

 

NASAは送られた時計が要件に合うかどうか、そして宇宙空間で正常に作動するかをテストしました。

7項目ある使用に関する陳述”STATEZMENT OF SPECIFICATIONS”と11項目の性能テストです。

 

時計の仕様、例えばクロノグラフ、手巻き機構、積算計搭載、風防の破損防止策、高精度など。
性能テストは高温化もしくは低温下での作動、耐衝撃、湿度、加速、ノイズなどに耐えられるかなど。

 

現在の機械式時計でも実現困難なこの要求に対し、オメガが送ったスピードマスターのみがすべての要件とテストをクリアし合格しました。
また当時、宇宙飛行士達にも実際に着用してもらい各時計の使い勝手を試してもらったそうです。
その結果、なんと!!飛行士全員がスピードマスターを選んだそうです。

こうしてオメガのスピードマスターはNASA公認の時計として飛行士たちの公式装備になりました。

 

・アポロ計画とスピードマスター

 

 

オメガのスピードマスターはアポロ計画が始まるよりも前の1957年に誕生しました。
ムーブメントはオメガレマニアの共同開発したcal.321
ベースはレマニア社の時計師アルバート・ピゲ制作の名機 cal27 CHRO C12 ※2です。
ムーブメントをできるだけ薄く小さく精度を出すという難しい要求に応えたものでした。

そしてその後2ndモデルとなるスピードマスター CK2998がリリースされて数年。
宇宙飛行士ウォルター・シラーが宇宙空間で使用する装備品を探しているさなか
スピードマスターの2ndモデルを見つけ自費で購入しました。
当時、公式装備というものは限られていて腕時計は飛行士がそれぞれ購入していたそうです。

ウォルター・シラーの腕に巻かれてスピードマスターの2ndモデルは宇宙へ旅立ちました。
アポロ計画の前身のマーキュリー計画です。
この時初めてオメガと宇宙が邂逅した瞬間となりました。

現在では復刻モデルで ファーストモデル・イン・スペースやCK2998などがリリースされていますね!

 

2ndモデルを復刻したオメガ スピードマスター ファースト オメガ イン スペース

さて、マーキュリー計画後NASAは腕時計の公式時計を選定する必要が出てきました。
その際の経過はすでに記述した通りです。

このテストに合格したスピードマスターは3rdモデル。
1965年のことです。
違いは針がストレート針に、またリューズとプッシャーがわずかですが大きくなりました
視認性と操作性を追求した結果でしょう。
しかしムーブメントについてはほとんど変更は加えられていません
スピードマスターの完成度は高くすでに初期モデルから当時でも高水準のスペックを備えていたのです。

ここにオメガのブランドとしての確かな実力と信念を感じます。

そして1969年7月21日。
NASAの公認時計としてスピードマスターはニール・アームストロング船長と
バズ・オルドリン操縦士の腕に巻かれて月に降り立ちました。

当時のスピードマスターは4thモデルになっていました。

ほぼ変更点はありませんがケースにリューズガードが生まれ堅牢性が向上しました。
現在のスピードマスターの姿が50年前にしてすでに完成しました。

人類史上初快挙であり、また時計史上としても初にして唯一となる月面着陸(※3)の快挙を成し遂げたこの出来事ののち、
オメガはスピードマスターの手巻きモデルをムーンウォッチとして特別なモデルへと昇華させます。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回はオメガと宇宙についての関係を簡易ではありましたがお話しさせて頂きました。

 

現在でも販売されているスピードマスター プロフェッショナルは大きな変更点を加えずに製造されています。

そして多くの時計ファンを今後も魅了し続けていきます。
人類史上でも最も偉大な出来事の一つであることを祝福するタイムピースとして。

これからもオメガは宇宙とともに歩み続けるでしょう。

 

 

※1 ロレックスはデイトナの前身であるモデルをこの時送ったといわれてきたが
現在では実際には異なるモデルとされている。

※2 積算計を持たないcal27 CHROはパテックフィリップやヴァシュロンCのエボーシュにも採用されている。

※3 1971年、4度目の月面着陸時に船長の私物としてブローバを持ち込んでした。

 

 

東洋ROLEC